a Day in Our lifeで失恋した少年は、私たちの心を奪っていきました。

みんな、かわいい名前に変えるのが上手。

タイムラインにあふれるリボンマークと感動の文字、かわいい。

 

まあそんなことはどうでもよくて、15日から配信されたLove so sweer : Reborn。

これでリボーンシリーズ四作目だけど、歌詞の変化の仕方がこれまでの3作とちょっと違ったかなって感じたところから、じゃあRebornと原曲ってなにが具体的に違うの?を比較して思ったことをつらつら書きたいと思う。

 

と思ったらただのa day in our lifeが好きな人の文章になってしまったのでa dayに焦点をあてて今回ははちゃめちゃに語りたい。

 

 

嵐とファンをつなぐ歌詞

これは一目瞭然、Rebornシリーズに共通してるコンセプトでだれが見ても思うやつ。やっぱりアイドルという特性上、いままでにもこれは私に?と錯覚できるような曲は多いと思うけど、このシリーズはファンと嵐が歩んできた時間を振り返るような歌詞が印象的。

そしてなんでかめっちゃ儚い。”別れ”がともなってることも特徴だと思う。

 

そこで特に顕著なのが

a day(略)のRebornだとおもってて

君の涙笑顔みんな全部 

手と手つなぐ君をそばにいつも

感じていたいんだ

 

 の部分、Rebornでは日本語ではまったく関係のない砂のお城まで登場します。そんな脆いものに例えないで、、、、となったりもする。

I had your hand in my hand But the dreams and the plans

きみの手を握っていたけれど(二人でいたけれど?)その夢と計画は
Tend to fall down when you’re building castles of sand

君が砂のお城をたてることでくずれやすくなってしまう
But it’s alright, cause I got a day in your life

でもいいんだ、君の日々を手に入れることができたから

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/arashi/a-day-in-our-life-reborn/

 

下の日本語は自分で意訳したものです。間違ってたらごめん。

ここから、原曲は木更津キャッツアイの主題歌だったてことをメインに考えず考察します。

圧倒的に違うのは、原曲は思春期ソング、対して夢とか計画だとか、もう大人になっていることを見せつけるReborn。

恋愛的にみると好きな人の隣にいつだっていたいよ!な前者に対して、

ずっとは無理かもだけど少しでも君の時間をもらえたからいいよ、て感じの後者。

もう”嵐とずっと一緒にいる”っていうフェーズは終わりだよ、って告げられているみたいで激せつない。

 

 

しかも砂のお城っていうワードの存在がめちゃくちゃ自分の中ででかくて、

その部分がそのあとのARASHI in da buildingのところにかかってるんではないかと勝手に踏んでいる。

翔君がインスタライブで、in da houseからin da buildingに規模がおっきくなったんだよ~なんてことを言ってたけど、

私はこのおっきくなった建物こそがみんなで築き上げた砂のお城であって、

ひいては”嵐”というものなんじゃないかな、とか鬼のような飛躍をかましつつ考察してた。

なにが怖いってこれを、

 

どアタマに持ってくるあたり

 

人が死ぬシーンからはじまる映画なんか?というぐらい(過激)はじめからドカンと重めのものを突っ込んでくる。

 

 

もうひとつ

大野智の甘い声テイスティングパートこと、サビ前について。

原曲では、

いつか君は僕の元へ、、、

なんてめちゃくちゃ受け身、年下な男の子感(つまりバンビ)なんですけどこれが生まれ変わっちゃうと

I love you. I know somehow you’ll be mine

愛してる、でもなぜだか君が僕のものになるって知っている
Ooh once again. If you believe it will happen just any time

ああもう一度、君が信じていればそれはいつでも実現するよ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/arashi/a-day-in-our-life-reborn/

 

ああ~、、、、、、、

嵐の女にされてしまいました。しかも確信をもって心を盗まれてしまっています。

困った。私的にここは、どう意訳してもちょっと強気になってしまいます。もしこう思うよ~なんて人がいたら教えてほしいです。

でもここの強気は、嵐の、特に翔潤の二人が言っていた”風速つよくても嵐についてきて”っていうのと同じ気概を感じてしまう。

その後に、こんなセリフを持ってこられたらそれはもう、休止後にも僕のことを思ってて、と発言した大野君の顔が浮かんでくる。

みんな信じて待ってて、という言葉を、原曲の主人公と同じで、大好きな人を待つ立場になった私たちに投げてくれるわけです。フォローが手厚いし、信じてれば叶うなんてディズニーじゃないすか。素敵。

 

と、とりとめもなく、つらつらとここまで書いてしまったんだけど

歌詞の面においての大きい変化は

思春期から大人へ、

そして架空の物語のあなたに一方的につづられたラブレターのようなものから、

ファンにむけて送られた今までの思いを共有するお手紙って感じになったところだと!

私は!!強くおもう!!!!!

 

 

まだ言いたいことがある。楽曲面について。

 

おいおい、HIP HOPの流行を取り入れるじゃん

 

というのも、歌唱部分ではない部分、ラップぽい言い方するとトラックの部分ですね。これがめちゃくちゃに好き。

私は音楽理論に詳しくないので完璧な主観で書きます。

嵐とHIP HOPってかなり関わり深いと思うんですけどもそれを語りだすととめどなくなると思うので今回はやめます。またやらせてください。

 

 

まず2002年に楽曲を提供したのがスケボーキングっていうミクスチャーロックバンド。ヒップホップとロックのハーフみたいなバンドです。

今でわかりやくいうとDragon Ashな感じだし、実際に関わりは深かったらしい。

このa dayを作るときになにかジャニーズのクラシック的な楽曲からサンプリング*1

してつくりたいという話が二人の中であったらしくその結果選ばれたのが

少年隊”ABC”

またこの元ネタ*2、制作陣がはちゃめちゃに豪華、割愛しますがみんなが国民的楽曲をつくってる方々。HIPHOPでは、音楽として先輩にあたるソウルミュージックから引用するならば、ジャニーズはジャニーズの先輩からひっぱってこようぜ、てのがかっこいい。

あと、スケボーキング小田和正のサンプリングも出しててたぶん昭和歌謡的楽曲のサンプリングが好きなのもあるんだと思う。

これはいよいよどの層に需要がある文章かわからなくなってきた、が

後には引けない。

 

ということで2002年に発売されたこの曲。

今でさえHIP HOPだとか、ラップはフリースタイルダンジョン、テレビ番組によってかなりファッション化してきたというか大衆に馴染みのあるものになったのですが、

このころはその一つ前の時期だったわけです。

ラッパーがアンダーグラウンドから世間のチャートにばんばん出てくるようになったころ。人によって定義がかわることもあるけど。

 

ちなみに

ラップに詳しくなくても嵐が好きならVERBALさんはわかると思います。この人はこの時期にm-floとしてチャートに登場しました。

 

要するに、この時代には、おしゃれなラップをしている人もいれば、「俺は東京生まれ、HIP HOP育ち 悪そうなやつは大体友達」なんてパンチラインを歌っている人もでてきて、お茶の間にラップという認識が出来上がりつつある時期。

その時期にアイドルでありながら、ちゃんとヒップホップの畑のひとの力を借りながら戦いに行くの、超かっこよくないですか?

かっこいい。

そしてその前の1次ブーム、すなわち日本語ラップシーンの隆起にヘッズとして立ち会っている櫻井翔が、ネトフリでVERBAL回を持つこと、かなり面白い。

 

つまり、アイドルがちゃんとした音楽シーンに激突していくわけなんですよ。しかもポップミュージックとしてではなく。

それが15年以上の時を経て、

Rebornするわけです。

 

どポップソングとして。(え、言ってたこと違う)

 

 

そう、ずいぶん長々書いてしまって覚えてないと思いますがRebornにはやりのHIP HOP入ってるじゃない、と書きました。

でもそれはほんのスパイス、香らせ程度としてです。

どこがっていうと、サブスク配信の2:13からくらいのとこ、サンプリング”風”に女性の声が入っています。

後は音数の少なさ。というか隙間の多さ。

これはかなり雑な主観ですが、

ぱっときいたときに音がかなりシンプルで、ホーンセクションとかシンセが主な原曲に比べてトラックのぎっしり感が減る。でも低音はかなり重め。

このRebornを編曲したのが、A-RA-SHI:RebornやI'll be thereを編曲した方。EXOなどの編曲もしています。

つまり、ワールドワイドに世界の流行にかかわっているかた。

原曲のアンダーグラウンド感とは真逆なわけです。

そして、サブスク配信という点。

曲の分数もそうなんだけど、サブスクが主流になってからというもの、楽曲がはじめに聞かれるチャンスは、そのアルバムがクリックされたときではなくプレイリストや、シャッフルで流れたときに変化しました。

世界の流行はHIP HOPなのですが、a day原曲みたいなものとは違い低音の印象が大きいものが多いので、日本の曲はどうしてもプレイリストで聞いたときに聞きおとりする。

この問題点を!解決するべくつくられたのがRebornなのでは、と。

 

次は殴り込んでいく舞台を世界に変える、てことですか。

でも歌詞の宛先はファンなわけで。

 

これが嵐が、嵐たるところだなと思うわけです。

 

 

鬼の飛躍をかましつつ、こんなところまで来てしまいました。

需要がなくてすみません。

大変な駄文長文をお許しください。

ここまでたどり着いた人、本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

*1:もともとある楽曲の一部を使って新しい曲を作ること

*2:サンプリング元の曲のこと